Plant dyeing
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草木染めとの出会い
草木染めとの出会いは、大学の「染色加工学」という授業。
先生が見せてくださった天然染料の映像、ウコンや藍、紅花で染めた布に夢中になりました。
天然染料が織りなす色彩は味わい深く、まるで自然から神秘を学んでいるよう。
自然のものを使い表現する色、その可能性はまさに無限大で、私にとって未知の世界…
それから、天然染料についてもっと知りたい、自然の色を使いアクセサリーを作ってみたいと思うようになりました。
About Plant dyeing
草木染めについて
蘇芳(スオウ)で染める
かつて王朝貴人たちの衣服を染めるのに使われていた植物。食酢を加えながら幹の部分をお鍋で煮込み染色液をつくります。染めた布や糸は主に「赤いバラ」や「ピンクの実」のアクセサリーを作るときに用いています。
藍の生葉で染める
庭で大切に育てたタデ藍。花の咲く前の葉っぱを摘み
とり、ミキサーにかけ、ろ過して染色液をつくります。そこに布を浸して引き上げると、最初は緑色ですが、空気に触れて酸化し、だんだん青色に変化します。
藍のたたき染め
「叩き染め」という原始的な染色方法があります。布の上に、藍の葉っぱを置き、テープで固定して、木のトンカチでひたすら叩くこと40分。根気のいる作業ですが、葉っぱの形のままきれいに染まりました。
紫玉ねぎで染める
料理の際、普段は捨ててしまう野菜の皮も立派な染料となります。皮を煮込んでつくった染色液は赤色ですが、ミョウバン媒染した素材を染めるとこんな色に。染色方法は、Kahonの書籍に掲載しているので是非試してみてください。
ひまわりで染める
お客様が種から育てたひまわりの花を、Kahonの元に送っていただき布を染めて、ひまわりのブローチを製作しました。「思い出の花で作るアクセサリー」のご依頼もお受けしています。詳しくはオーダーメイドのページをご覧ください。
赤苺で染める
苺農家BERRYさんに、出荷が終わった苺を染めのために特別に送っていただきまいした。部屋中が甘い香りで包まれる贅沢で幸せな染めの時間となりました。染の工程はまるでジャムを作っているよう。
ログウッドで染める
南アメリカ原産のログウッド。幹の部分を使って紫紺色に染めました。CLASS101にて開講中のオンラインレッスンでは、ログウッドで布と糸を染めてアジサイのリングとネックレスをお作りいただけます。
キウイで染める
アボカドの茶色い皮で、ピンクに染まるなら、キウイの皮でもそうなのではと、試してみました。予想どおり、重曹を加えてアルカリ性にした水でじっくり色素を抽出すると、やさしいピンク色に染まりました。
臭木(クサギ)で染める
秋に祖母と2人で山へ採集に出かけました。青い宝石のような実をお鍋で煮込むと、信じられないほど美しい青い染色液ができます。染めに使った後の染色液は緑色に。色素が繊維に移動したことが目に見えてよく分かります。
鬱金(ウコン)で染める
5月に群馬県にある染料植物園でウコンをいただきました。見た目は生姜に似ています。皮をむいて、包丁で細かく刻み、お鍋でぐつぐつ煮込んで染色液をつくります。元気が出るような鮮やかな黄色に染まりました。
緑色に染める
Kahonのアクセサリーの葉っぱなどの緑色のパーツは、素材を重ね染めして表現しています。藍で青色に染めたうえに、ウコンやクチナシなどの黄色を重ねます。その際、染色液の濃さや、染色時間を変えれば、表現できる緑色のバリエーションは無限です。
紫根で染める
「紫」という名の植物の根っこを使って染めました。ボウルのなかで湯を加えた紫根をごしごしとこすり合わせて少しずつ色を取り出していきます。何度も繰り返し、やっと濃い染色液ができました。
白苺で染める
赤苺に比べると、ほとんど染まらないのではと予想していた白苺でしたが左下の画像のように可愛らしいピンク色に染まりました。赤苺と白苺で染めた布を使ってローズのイヤリングを作りました。
ポンカンで染める
ポンカンの皮を使って、布と糸を淡い黄色に染めました。採集した木の実、野菜や果物の皮などは、ある程度の量が溜まるまで冷凍で保存するのがおすすめです。
ブラックベリーで染める
8月に収穫したブラックベリー。熟した実はとても甘く、摘みながらついつい口に運んでしまいました。苺と同じ、熱に弱いアントシアニンの色素なので火を使わずに染めました。
桜で染める
福岡の工房で桜染めを体験させていただきました。花の咲く前の枝を40日間炊いたり冷ましたりし、その後90日間熟成させてピンクの染色液をつくります。非常に多くの手間と時間がかけられてできる美しい染めです。